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やっとこさ、明日までにやらなきゃならない仕事が終わりました。
こんばんは、きょおです。
本気でここ数日のアクセスがいつもよりも多いんですが。
ハロウィンすげえ(笑)
いやはや、ありがとうございます~。
特に二次創作関係の皆様には、いくらお詫びしても足りません……。
それでも来て下さる皆様に、心の底から感謝感激です。
ほんっとーに、お待たせしました。


てなわけで、さっさといきましょう。
ハロウィン小説その4です。今回は悟浄で。



「……っあ~」
 間延びした声が、早朝の室内に拡散する。
 人より長めの手足を思い切り伸ばすと、沙悟浄はうっすらと目を開いた。
 カーテンの隙間から差し込む日射しが、自然と彼を覚醒に導いたらしい。けれど、外から微かに聞こえる鳥のさえずりや、隙間から漏れる外の空気が、まだかなり早い時間であることを彼に教える。
「んー……ねみぃ」
 もう一眠りしたいという欲求に忠実に従おうと、悟浄は寝返りを打つ。
--ゴッ
 伸ばした腕が、妙に硬い何かに当たって鈍い音を立てる。
「……んぁ?」
 痛くはないが、何か違和感を感じて、悟浄は9割方閉じていた瞼をこじ開ける。
 次の瞬間。
「……ぅ、おぅッ!?」
 悲鳴というには低い叫びをあげて、彼は飛び起きた。
 心臓が、ばくばくと早鐘を打っている。
「…………」
 ドキドキと音のする胸を押さえながら、改めて視線を送ったその先には。
 ニタニタと薄気味悪く笑う、オレンジの顔。
 ご丁寧に布団から顔だけ出しているような姿勢で置かれたそれは、巨大なカボチャで作られていた。しかも頭には本物の斧を突き刺し、割れた部分に血糊を飛ばして。
 はっきり言って、寝起きに、しかもどアップで見るものではない。
「八戒の奴……マジでビビッたっつの」
 ようやく落ち着きを取り戻し、カボチャを指先でつつきながら、悟浄は呟いた。
 こんな事をする人物の心当たりなど、一人しかない。
 そういえば昨夜帰宅した時に、お菓子はあるかと訊かれたような気がする。かなり酔っていたから、記憶自体がおぼろげで心許ないが、多分そういうことだ。
「てか、これどーすんだ」
 よく見れば、血糊の跡がシーツにまで飛んでいる。
 おそらく、というより100%、この後かたづけは自分がすることになるのだろうと、確信に近い予感を抱きながら、悟浄は溜息を吐いた。



……しまった。悟浄は一人称の方が書きやすかったんだった。
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